新規にお店をオープンしたり、新しい事業をスタートする際に、ホームページからの集客を検討される方も多いかと思います。
その際に、ホームページを作るには、制作会社に依頼する方法もあれば、無料のツールで自分でホームページを作ったり、少しパソコンに詳しい人に安くつくってもらうことも選択肢として浮かびます。
KOGIRI WORKSでは、ご自身で勉強されながら無料のツール等を使ってホームページを作られること事態は否定いたしません。
無料で作れるなら無料の方がいい、安く作ってくれるならその方が良い、という判断にもなると思いますが、メリット、デメリットがありますので解説していきます。
無料や費用を抑えてホームページを制作できるサービスはたくさんある
- Wix
- Jimdo
- ペライチ
などに代表されるような無料プランや、低価格のプランで制作できるツールが近年たくさん出ています。ノーコードツールと呼ばれるサービスも多数登場しています。
無料でホームページを作るメリット
制作費用を抑えることができる
ツールの使い方を把握するには時間がかかりますが、基本的に労力が必要なだけで無料でホームページを制作することができます。
維持費用も安い
プランによっては無料で維持できたり、オプション利用しても数千円程度におさまる安さが魅力です。
見た目もきれいに仕上がることが多い
あらかじめテンプレートが用意されていたり、見た目もきれいに整えやすくなっています。
無料でホームページを作るデメリットは、、、たくさんある!
見た目もよくて、費用もかからない。無料でホームページを作ることはメリットだらけ、と思われるかもしれませんが、致命的なデメリットが多数存在しています。
独自ドメインを利用するオプションを利用していない場合、Googleの検索結果で競合してしまう
有料のオプションなどを利用していない場合、◯◯.comなど、ドメインと呼ばれる部分が同じツールを使っている他社のホームページと競合してしまいます。
ホームページの集客はGoogleなどの検索エンジンによるところが多いと思うのですが、検索結果に多様性をもたせるために、検索結果が同じドメインで埋め尽くされないような仕組みになっています。
せっかく検索結果に表示されるような内容がホームページにあっても、他社とドメインが競合しているという理由で表示されないのは非常に大きなデメリットです。
一時期アメブロでサービス紹介をすれば、検索されやすいという考えがされることもありました。しかし、同じドメインの競合という理由により1つまたは2つのサイトを除いて、一切検索結果に表示されないという可能性があります。
ホームページを作っただけでは、誰も見に来ない、、、
実はホームページとしての価値を高め、検索結果として表示されたり、集客や売上の向上を果たすためには、見た目以外の様々な要因に対しての知識と対策が必要です。
ホームページは、何らか作れば役割を果たすということはありません。
実店舗であれば道路に面していない店舗、2階、3階以上の店舗などは、目の前の道路を行き交う人の流れから集客がしにくいのは理解しやすいと思います。
ホームページを作った段階では、福岡で集客したいのにアフリカの砂漠に店舗を出したようなミスマッチな状態で、まったく集客や売上などの向上に寄与することはありません。
見た目がきれいに整った状態で満足してしまうと、絶対に集客しにくい状態であることに気づかないままホームページから集客するという機会を延々と損失してしまいます。
様々なトラップともいうべき考慮すべき点もあります
・画像が重すぎることに気づかず入れてしまい、ページの表示速度がおそすぎる為に検索結果が下がってしまう。サイトを閲覧される際も表示されない為に、表示前に帰ってしまわれる。重すぎることに気づかないことがあるだろうか?とお思いかもしれませんが、画像の最適化がされていないサイトは多数作られています。ブラウザにキャッシュという機能で読み込んだ画像を記憶して次回から早く表示する機能があるために、制作している方が気づかず見過ごしてるケースが多々あります。
・制作段階用の非公開の設定のまま運用していることで、検索結果に表示されないというケースもあります。
・文章の引用の使い方の誤りや、コンテンツの作り方がGoogle等から好ましくないという評価を受けて、検索結果に表示されないというケースもあります。
・一番検索として流入が見込めるキーワードが記載されていない、画像の中に記載されているだけなど、SEOを考慮していないホームページになるケースがあります。
格安でホームページの制作を依頼した場合には?
実は金額とホームページのクオリティは完全には比例しません。見た目だけであれば、無料ツール同様、格安で依頼してもきれいな見た目になる可能性があります。
しかし、目的を果たすホームページを制作するには、かなりの工数が必要となりますので、低価格で制作してくれる場合には見た目だけとなり、誰からも見られないホームページになりがちです。また、高いから良いものを作ってくれるというわけではありませんので、制作をどこに依頼するかは難しい判断になります。
パソコンに詳しいのでホームページが作れそうだとか、経験が浅いので安く作ってくれるなど、金額面だけを考えて選んでしまうと、後述の配慮がないためにホームページ公開後に損失が出てしまう場合もあります。
ホームページ制作には見た目を作る以外にも様々な知識、経験、技術が必要です
競合となるサイトの分析とキーワード、流入方法の選定
検索される可能性のあるキーワードでの、競合となるサイトのボリュームや、自社サービスとの比較を行います。
競合のサイトによっては、全国規模のポータルサイトだったり、全国チェーンのお店のサイトなどの場合に、サイトのページ数が数百、数千ページにも及ぶ場合があります。
何年もかけて莫大な予算でコンテンツを整えたサイトと真っ向勝負をしてしまうと、ずっとホームページとしての役割を果たせません。
競合が強すぎる場合には、別の切り口やビックキーワードにならない、適切な粒度でのキーワードを選定します。
また、将来的には大きめのキワードも狙えるようなホームページの構成を検討します。
指名検索される商品がある場合や、広告で運用した方が適している場合にはその検討も行います。
ホームページが表示された後の導線設計、コンテンツ設計
ホームページを訪れてくれた方がそのまま集客や売上など成約につながることはほとんどありません。
購買意欲の高い段階の方、違う目的をもって検索した方など様々な方がホームページを訪れます。
調べ物をしているときのことを思い出していただければわかるのですが、ホームページが表示されて、数秒で下までスクロールして見るか、検索結果に戻るかの判断をされています。
アクセスを解析するGoogle Analyticsなどのツールでは直帰率と呼ばれますが、ホームページを訪れた方がすぐに検索結果に帰ってしまわないような、文章設計やファーストビューの設計が必要です。
またすぐに直帰されなかった方が、ホームページから予約や購入などのアクションをするまでには、迷いを払拭するコンテンツである必要があります。長過ぎたり、短すぎたり、不明瞭な場合は、もっと分かりやすいホームページがないだろうかと、検索結果の画面に帰ってしまわれます。
また、ホームページとして入り口は多い方がいいのですが、最終的に集客や売上につながる申込みボタンなどにスムーズに誘導する導線設計が特に重要です。購買などの意欲が高まっている状態で、不用意なコンテンツを見せてしまうと迷いが生じてしまわれます。
また、ホームページを読んでいる方が想像する質問に対しては、コンテンツの中で答えを用意するなど親切な設計は、スムーズな導線をより強力にします。
スマホ、タブレット、パソコン、様々な組み合わせに対応した設計と確認
画面のサイズだけで、大きいモニターのパソコン、15インチ前後で解像度の高いノートパソコン、通常のノートパソコン、大きめのタブレット、タブレット、大きめのスマホ、普通サイズのスマホ、小さめのスマホなど、画面サイズにあわせたレイアウトや、余白、文字の大きさなどを考慮した設計と、製作時にはその確認も必要になります。
無料ツールや、経験が浅い方が作ったホームページでは、制作されているパソコンでのみきれいに表示されているというケースもあります。
また、ブラウザというホームページを見るソフトも、Chrome、Firefox、Safari、Internet Explorer などの種類があり、Windows、Mac、iPhone、Androidなど様々な組み合わせで動作が異なったり不具合が生じる場合もあります。
画像のサイズの最適化、動画の遅延読み込み
5G、動画の時代!ということで油断されている方が多いのですが、Googleが対象にしている世界全域を考えると、低速な回線も多く、日本でもパケットを使い果たして低速になっている方もいらっしゃいます。5G以前の、5年、10年前と同様の画像の軽さが求められています。専用の写真編集ソフトなどで、見た目をできるだけきれいに保ちつつ、写真や画像の軽量化が必要になります。また、画像の種類によって、軽量化の結果が異なりますので、それに関しての知識と経験も必要です。
YouTubeなどの動画を埋め込んだホームページも増えています。遅延読み込みなどの技術を用いないと、ページの表示スピードが下がってしまいます。ページが数秒程度で表示できないサイトは、すぐに直帰されたり、検索結果としても上位が狙いにくくなります。
ブログやコラム、お知らせなど適切な分類と更新の仕組み
より良い情報を発信して、検索からの流入を増やそうと思う場合には、コンテンツをどのように追加していくかが重要になります。WordPressなどのコンテンツの追加しやすいCMSを使ったとしても、エディタやカテゴリ分けについてなどより専門的な経験と設計が必要になります。記事の書き方についても、アドバイスが受けれる状態が好ましいと思います。
コンテンツの更新やホームページについて正しく検索エンジンにインデックスされる工夫
検索エンジンは、事前に世界中のホームページを訪問(クロール)しながら、その内容やホームページの構造などをデータ化しています。その際に低品質だったり、検索結果として表示してほしくないページを指定したり、逆にクロールによってインデックスしてもらいたいページについて正しく伝える仕組みが必要です。
Google Analyticsやサーチコンソールの活用による改善
ホームページ公開後のアクセスや検索キーワードの分析を行ったり、それに基づく改善が必要です。
サイトタイトル、ページタイトルなどの最適化
検索結果に表示される頻度を増やす視点と、サイトを訪れる方の視点の両方について対策が必要です。
バックアップや保守に関する配慮
どのように運用していくか、バックアップをどのようにとっていくか。見た目がきれいに完成して、集客もできるようになったとしても乗っ取られてしまったり、何かの拍子に壊れてしまったりするとその時点で振り出しにもどったり、マイナスの状態になってしまいます。セキュリティの強化やアップデートの実施や定期的なバックアップなど、保守などについての知見も必要です。
無料のツール等でホームページを作るのが向いてるのは?
・名刺代わりにしか使わない。
・副業としての実験的なスタートで、ホームページからの集客や売上が半年〜数年無くても何も困らない。
・集客や売上がありすぎて、これ以上お客さんに来てほしくない。
銀行等や取引先とのやりとりを考えて、コーポーレートサイトを作りたいという需要は大変多いのですが例外もあるようです。
何十年も地元の人に愛されていて口コミでお客さんが絶えない、いつも満員に近いというような既に成功されいていて、店舗数の拡大などを目指していない飲食店などは、例外としてホームページをあまり必要とされていないそうです。
ホームページに集客や売上向上を期待する場合
見た目だけの制作にならないように、しっかりとした知見のある制作会社、製作者に依頼しましょう。
また売上が上がります、集客できますと実績が無いにも関わらず大風呂敷を広げているところには相談しないほうが懸命です。その場合、ありもしない売上の予測をもとに、高額な制作費の見積もりになったり、無料ツールで作ったのと変わらず見た目だけのホームページが制作される場合があります。
ホームページで集客したい、売上を上げたいという場合はぜひご相談ください。実際に、ホームページを制作された場合に、競合のことなどを踏まえてどれくらいの期待ができるのかなど真摯にご相談させていただきます。